税務調査の体験記 ポイントは木を隠すなら森の中

税務調査の体験記
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税務調査の体験記 。私の会社で3日間にわたって税務調査がありました。私的には初めての税務調査の立ち合いでしたのでちょっとワクワクというか楽しみにしていたのですけど、調査官の方々はめっちゃ上から目線でビックリしました。

誰ですか!?最近の税務調査は昔ホド過激じゃあない。おとなしくなったなんて言ったのは。ぜんぜん違うじゃないですかっ!

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税務調査の体験記

気を付けること

とにかく喋らないこと。聞かれたこと以外、余計なことは言わないこと。これに尽きますね。

税務調査は調査官が3人きまして、私の会社は監査部の担当役員、私の上司である経理部長、私の3人。3対3です。

私の上司の経理部長が税務調査を怖がってテンパって、もう余計なことばかり喋りまくりで困ってしまいました。相手もプロです。何気ない会社の世間話の中でも「ん?」と思うことがあるとそこから突っ込まれて傷口がどんどんひらいていくかんじ。

昼食は一緒にとらない

上司の経理部長がお昼に調査官に対して「昼食ご一緒にどうですかっ!」と聞いたら「結構です。」と即答。公務員で税務調査としてきている以上、昼食をごちそうになることは相当にマズいそうです。賄賂にあたったりするのかな。

私が「じゃあ、コーヒーも出さない方が良いですよね?」と言ったら、「いや、コーヒー程度なら頂いても大丈夫です!」との返事。そうなんだ。

事前のシナリオ

税務調査が決まったとたん、すぐに親会社のグループ監査部が私の会社に乗り込んできて色々と徹底的に調べにきました。

その時に監査部が「これはヤバいと思うことを教えてください。」私の会社では大きく言うと3つ、問題がありました。A,B,Cと名付けて、グループ監査部と私の会社の役員たちで話し合いです。

Cは絶対に指摘されてはいけないこと。隠さなきゃいけない。担当役員の責任問題に発展する可能性がある。

Aはできれば触れられたくないこと。だけどこれは法人税法上、グレーで押し通せるかもしれない。

Bを税務調査のお土産に差し出すのはどうか?

戦略として税務調査が進む中でAとBを発見させて、Bをお土産に差し出すことでCまでたどり着けないようにする。と。私的には何言ってるんだか。とか思ってましたけどどうやらみんな本気なもようです。そんなにうまくいくのかなぁ?と半信半疑。

税務調査が始まって

1人は私の会社の発行した領収書を徹底的に集中してみています。コピーとりまくりです。300通はコピーしたかな。もちろんコピー代など請求できず。。。その領収書のコピーを基に相手先の会社に税務調査に行くんでしょうね。裏どりかっ!

あとの2人は私たち3人に対し質問の嵐。めっちゃ上から目線です。まだ不正もなにもわかっちゃいないのにめっちゃ怒られている気分です。私は短気なので、その態度にハラがたって私もちょっと上から目線で質問に対する答えを言ってやりました。そしたら味方である監査部の担当役員に怒られました。

あらかじめ裏を取ってきている

何も情報ナシで、いきなりこんにちわ~!みたいなかんじで税務調査にはこないんですね。もうすでに私の会社のナニカをつかんでいて、その情報を基に税務調査に来るんですね。

事前調査で話し合った「問題A」を税務署の方々はもう掴んでいました。裏付け資料もバッチリです。県税事務所や市役所とも完全につながっているんですね。よくぞそこまで!的な資料を市役所から取り寄せていました。

調査官である税務署へのお土産の提供

税務調査もある程度、進んで細かい指摘事項はあったんですが、大きい問題はA以外にありませんでした。でも、Aは法人税法上、白でも黒でもないとてもグレー。どっちとも取れるような問題です。向こうの調査官も決め手に欠けるかんじでうなっていました。

そんなときに監査部の担当役員が世間話の中で問題Bを匂わせるような際どいことをワザと言いました。当たり前ですけど、向こうの調査官もプロです。ちょっとでもあれ?と思うととことん掘り下げてきます。そして、問題Bが出てきました。これは完全に法人税法上アウトなかんじの修正対象です。

事前のシナリオ通り、税務調査後半でホントにそこに持っていくことが出来ました。

修正申告の交渉

税務調査も佳境に入った頃、調査官から提案がありました。

「Aは大目に見る代わりに、Bをこういうふうに修正申告して欲しい。」との事。ふつうに修正申告をするよりも加算額が大きくなるやり方です。

監査部の担当役員はこれをのみました。当たり前ですよね、当初の目的である問題Cは隠せたわけですから。

税務調査も駆け引き次第

私は税務調査と言ったら「税務調査官・窓際太郎」のような悪事はゼッタイ許しません!的なかんじでどんどん問題点を指摘していく正義の味方みたいなのを想像していましたが、現実は違いました。

まさか交渉でお互い落としどころを探るなんてことが現実に行われるなんて。

シナリオ通りの結末

結局、親会社のグループ監査部の描いたシナリオが現実のものとなってしまいました。オソロシイですね。テレビやなんかでスゴイ経営者とかやってたりしますけど、私の会社でもそれらに負けない怪物みたいな人材は育っているんだなと怖くなりました。

連結グループ会社が数十社もあって従業員何万人もいる中で本社の監査部に在籍しているほんの一握りのエリート達。頭が良いに決まってますよね。

悲しくなっちゃう。私の実力の無さが身に染みた税務調査でした。