税理士試験の必須会計科目である 財務諸表論(税理士試験)を独学 で初受験をし、そのまま1年目でゴウカクすることができました。もう一つの必須会計科目である「簿記論」との同時受験でした。その時の勉強期間や勉強方法等を書いてみたいと思います。税理士試験についての詳しくは国税庁のHPへどうぞ。
最初に正直に申し上げると、運良く合格したようなとこもあるので、参考にならなかったらホントに申し訳ないです。
財務諸表論を受けようと思ったキッカケ
これはもう簿記論の時と同じです。

最初は簿記論だけ受験するつもりでしたが、TACさんにしても大原簿記専門学校さんにしても共に『簿記論と財務諸表論は同時受験が効率的です!簿記論で計算を覚え、その計算の背景を財務諸表論で知る。このように、両科目はリンクしているのです!』というようなことを相当にうたっていました。
私は基本、単純なので、そうなのかー。学校がそう言うのであれば本当なのでしょう、よしっ!やってみましょう的なかんじで、簿記論と財務諸表論の同時受験を決めました。流されやすい性格なのですね。
財務諸表論の合格率について。
合格率平均10%超くらいで競争試験な税理士試験ですが、財務諸表論は比較的、他の科目よりも合格率が高いです。年にもよりますがだいたい他の科目よりも2~3%程高いです。これは本当にありがたいことですよね。でも、私のように日商簿記検定から上がってきた方には暗記作業はホントきついですよね。

財務諸表論(税理士試験)を独学 で勉強するための教材選び
私のようなとても頭の悪い者ですら、独学で日商簿記検定1級まで合格に導いてくれたTACさん。♪ホンキになったらおーはらー♪のCMでウワサの大原簿記専門学校さん。
TACか大原簿記専門学校
今回は、『 簿記論 』の方でも書きましたが選んだのは「 大原簿記専門学校 」さんです。コースは、『 9月開講、初学者一発合格コース(資料通信) 』
「 資料通信 」というのは学校で授業を受けることもなく、DVDが送られてくることもなく、WEBで授業を受けることもなく、大原簿記専門学校さんで受験生の皆さんが使用されている教材だけがひたすら送られてくるコースです。初学者なのに、ナゼこのコースを選んだのかと言いますと、このコースが一番安かったからです。私はいろんな試験を独学で受けていますが、独学で行うすべての理由はコレにつきます。お金が無いからです。ツラいね(´・ω・`)
財務諸表論の勉強時間、勉強期間並びに勉強方法。
勉強期間と勉強時間
勉強期間は9月から次の年の8月までフルに使いました。1日の勉強時間は60~90分で週5日です。そのうち1時間は必ず「理論」の勉強です。
簿記論の記事でも書きましたが、当時は週休二日制でした。2日間の休日のうちの1日は必ず勉強しないでダラダラ過ごす日を作っていました。ストレス解消とリラックスのためかな。あとの休日1日は自由な勉強の日です。簿記論の勉強を多めにしてみたり、財務諸表論を多めにしてみたり。
勉強方法
財務諸表論を初学なのに「資料通信」コースです。授業はありません。計算はテキスト見ていけばナントカなりそうです。が、問題は「理論」です。なんか分厚い「理論テキスト」なるものが大原簿記専門学校さんから送られてきましたが、果たしていったいこれをどうすれば良いのか。どう勉強すれば良いのでしょうか。
今までいろんな試験を独学で受けてきましたけど、生まれて初めて、これはちょっとヤバいかな?と思った瞬間です。でも、もうやらないとしょうがない。というわけで、勉強の仕方とかポイントとかわからないので、最初のページから順番に暗記していくことにしました。
私は字を早く書くのが苦手です。だから書いて覚えることはしませんでした。かといって黙読はできません。黙ってテキスト読んでいると、すぐに何かの音楽が頭の中で流れ出します。そして口ずさみます。勉強になりません。なので、私の暗記方法はとにかくひたすら口に出して覚える方法です。音読です。もちろんとても小さい声で。
全国公開模試(全答練)。
有名な全国公開模試、全答練と呼ばれるものですね。果たして今、自分の位置はどのくらいなのでしょうか?というようなことをリアルに知ることになるという、良くも悪くも。私も受けました。簿記論と財務諸表論の2科目です。
果たして私が今まで財務諸表論の勉強をしてきた成果(理論テキストの最初のページからひたすら覚え続ける方法!!)はどのようにっ!?勉強方法は正しかったのでしょうか。判断がくだります。
『D判定、合格率20%未満』ビックリしました。本当にこれは私の点数なの?本当に?これはもう笑うしかないですね。理論テキストを最初のページから覚える作戦。まったくもってダメみたいです。理論問題なにを言ってるのかサッパリわからなかったですもん。
覚えるだけじゃダメなのですね。理解も必要。この日から最初から覚える作戦はちょっと継続しつつ、とにかく過去問題、直前模試、予想問題等いろんな理論問題をひたすら来る日も来る日も解くことにしました。
試験対策:無、1回目の試験について。
初めての税理士試験、全答練の結果が散々でしたので、ハッキリ言って財務諸表論は捨ててました。同時受験であり、全答練でも「A判定」であった「簿記論」に全力を注ぎました。結果、自信のあった簿記論は「A判定:フゴウカク」で、なぜか財務諸表論は「ゴウカク」でした。
合格までを振り返ってみて。
財務諸表論は1年目で「ゴウカク」することができました。全答練ではボコボコに打ちのめされましたが、本番では何が起こるかわからないものですね。何が起こるかわからないからこそ、勉強が間に合わなかったとしても、それでも諦めずに試験は受けた方が良いかなーと思いました。
今までいろんな試験を独学でやってきましたけど、税理士試験に関しては独学はちょっとキツいかなというようなかんじがしました。やっぱり「理論」については、まずなにをどう勉強して良いのかサッパリわかりませんでした。
次の年に簿記論を「上級コース(資料通信)」でゴウカクするのですが、その次の年、「 法人税法 」では独学を諦めて、生まれて初めて専門学校の授業を受けます。