宅建 独学 で合格することが出来ました。宅地建物取引士、通称「宅建士」とは、宅地建物取引業法に基づき定められている国家資格者のことです。以前は「宅地建物取引主任者(宅建)」の名称でしたが、平成27年4月1日より現在の「宅地建物取引士(宅建士)」となりました。さらに詳しいことは「不動産適正取引推進機構」さんへ。
宅地建物取引業を営もうとする者は、宅地建物取引業法に基づき、国土交通大臣又は都道府県知事の免許を受ける必要がありますので、不動産業界を目指している方、または現在、不動産業に携わっている方には持ってて損することはない資格なんじゃないかな?と思います。当時、私は仕事で経理業務をしており、不動産に関する知識は0、もちろん実務経験も0からのスタートでした。その時の勉強期間や勉強時間、勉強方法などを書いてみたいと思います。
宅建試験を受けようと思った理由
宅地建物取引士に合格した当時、私は税理士試験を受けていました。税理士試験は、毎年8月の第2週くらいに3日間に渡って実施され、その結果はその年の12月に発表されます。試験が終わってから、結果発表まで4ヶ月もの期間があります。
本来ならば、その4ヶ月は来年の税理士試験に備え、次の科目を勉強したり、その試験がボーダーに届かなったのなら、その科目の復習をするのがふつうの受験生だと思うのですが、当時の私は税理士試験の勉強に疲れ切ってしまっていて、もう税理士試験イヤだっ!くらいに思っていたので、違うなにかがしたかったのです。
そこで選んだのが『宅地建物取引士』通称、宅建士でした。当時、私は経理業務をしており、不動産に関する知識は0だったのですが、そんな私でも「宅建」という言葉は聞いたことがありましたし、なにより「国家資格」でしたので、持ってて困ることはないでしょう。的なかんじだったのを覚えています。
宅建 独学 で勉強するための教材選び
勉強は独学です。理由は、
- 私はとても田舎に住んでいるので、資格の学校が近くにないこと。
- あと、とても大きい理由がお金が無いことです。
私は、日商簿記検定も1級まで独学で合格しているのですが、その時と同じように都会の大きい本屋さんへ行きました。

資格コーナーへ行くと、宅建スゴいです。さすがの認知度ですね。数えきれないホドの教材がありました。まさに選びたい放題ですね。私は日商簿記検定の時、『TAC』さんの教材に大変お世話になっていたので、今回の宅地建物取引士の試験についてもTACさんの教材を買う気満々だったのですが、ここでナゼか急に気が変わります。
選んだのは『LEC』さんの、
- 出る順宅建士合格テキスト(1)権利関係
- 出る順宅建士合格テキスト(2)宅建士業法
- 出る順宅建士合格テキスト(3)法令上の制限・税・その他
- 出る順宅建士 ウォーク問 過去問題集(1)権利関係
- 出る順宅建士 ウォーク問 過去問題集(2)宅建士業法
- 出る順宅建士 ウォーク問 過去問題集(3)法令上の制限・税・その他
の計6冊です。
なぜ、TACさんじゃなくその時、LECさんを選んだのかというと、ホントどこで聴いたか全然覚えてないですし、誰から聴いたかもわからないんですが、『法律のLEC』その言葉がふっと頭の中に浮かんできたんです。本当にどこでその言葉を聞いたのかぜんぜん覚えがないのですよね。『法律のLEC』そんな言葉が本当にあるのかどうかもわかんないですが、私は迷ったらけっこうそのときそのときの直感を信じるタイプなので、この時はLECさんを選びました。
宅地建物取引士の勉強方法
権利関係
民法を勉強するのがこんなに楽しいと思わなかったです。これは実生活にも役に立つときがくるかなぁ?と楽しく勉強できました。勉強というよりも「読み物」として、読書的なかんじで勉強していたかな?
とにかく重点を置いたことは、それぞれのシーンで『誰を守るためにこの法律はあるのか?』、『この時、守られなければいけないのは誰?』この2点について、常に考えながら読んでいました。そうすると自然と答えに辿り着きます。立場の弱い人を守るための法律ですからね。
宅建士業法
これは実生活ではあまり役には立たなさそうですが、それでもなぜか勉強していて楽しかったですね。へー、こんなのあるんだー的な新しい発見。新しいことを知ることは楽しいですよね。この宅建士業法はとにかくひたすら『繰り返し読むだけ』の勉強でした。
法令上の制限・税・その他
キツかったです。この「法令上の制限」については、ツライです。とにかくひたすら『数字の暗記』に努めました。税理士試験でもそうですけど、暗記は一朝一夕にいかないですもんね。
暗記が思うようにいかなくてイライラしたり、私はなんでこんなに記憶力が悪いのか?なんでこんなに頭が悪いのか?と不安になったりもしましたが、そんなときはエビングハウスの忘却曲線を思い出して、
20分後には、節約率が58%であった。
1時間後には、節約率が44%であった。
約9時間後には、節約率は35%であった。
1日後には、節約率が34%であった。
2日後には、節約率が27%であった。
6日後には、節約率が25%であった。
1ヶ月後には、節約率が21%であった。
みんなそうなんだ。忘れることは当たり前なんだ。積み重ねしかないねっ!と。
宅地建物取引士の勉強期間と勉強時間。
宅地建物取引士の勉強期間
8月の第2週から本番の10月までの2ヶ月くらいでした。
宅地建物取引士の勉強時間
月曜日~土曜日は1日、2~3時間。日曜日は5時間くらいの勉強時間でした。
たまには休憩でサボってみたりもなんかして(´・ω・`)
- 月曜日‥権利関係、2時間テキスト、1時間ウォーク問。
- 火曜日‥宅建士業法、2時間テキスト、1時間ウォーク問。
- 水曜日‥法令上の制限・税・その他、2時間テキスト、1時間ウォーク問。
- 木曜日‥月曜日と同じ。
- 金曜日‥火曜日と同じ。
- 土曜日‥水曜日と同じ。
- 日曜日‥自由な日。
宅地建物取引士の本試験
本試験対策
宅地建物取引士の試験は50問。時間は2時間です。合格するには『50問中、7割の35点前後』を取らなければなりません。そこで、私は時間配分に特に気をつけました。『1問、2~3分で必ず答える。』、『解らない問題は必ずトバす。』この2点が、絶対に守る私の中でのルールでした。このルールの根拠は、
- 2~3分考えて解らないことは、5分考えても解らない。
- 他の受験生も出来ないような難解な問題が必ず出題される。そこはトバさなければならなないかな。
と考えたからです。そして、7割の35点前後を取れれば合格出来るということは、逆に言えば10問程度は間違えても大丈夫っ!という都合の良いふうに私はとりました。そこで、考えても全くもって解らない問題は、勇気を持って必ずトバす。作戦。この作戦が功を奏したのかなんなのか、自己採点では38点。合格でした。
独学で合格してみて思うこと。
独学。独りで学ぶ。とにかくひたすら自分との戦いですね。周りに誰もいないですから、果たして私の勉強時間が多いのか少ないのかすらわかりません。不安にもなります。でも、不安になったときこそ、他の人はもっと勉強してるっ!他の人は、私なんかよりはるかに頑張ってるっ!負けてられないっ!負けたくないっ!!と思いながら、勉強してました。
宅地建物取引士の試験の合格率は『平均15%前後』ですが、会社の都合でムリヤリ受けさせられてる!というような方も多いようなかんじがしましたし、認知度が高く、窓口が広いだけに、全く勉強しないで来られてる方もいるような気がしますし、実際の合格率はもう少し高いんじゃないかなというような気がしました。
それにしてもLECさんの教材はスゴイですね。不動産の知識ゼロの私が独学で、宅地建物取引士に合格できたのは、間違いなくLECさんの教材のおかげだと思っています。税理士試験や日商簿記検定では、あまり名前を聞かないLECさんですけど、今回の件で私の中ではLECさんの評価アップです。
次にもう一度、宅地建物取引士の試験を受けろと言われたら、やっぱり私は独学を選びます。独学で合格したときの喜びは、なにごとにも変えられないですからね\(^o^)/