日商簿記3級に独学で合格することが出来ました。日商簿記検定の受験をしていた当時は接客業をしていました。簿記の知識0、実務経験も当然0の私が独学で日商簿記検定3級(日商簿記)、日商簿記検定2級、日商簿記検定1級までを独学で合格するまでの記録です。
独学で合格した際のそのときの勉強期間や勉強時間並びに勉強方法などを振り返ってみたいと思います。
日商簿記3級を独学で受験しようと思った理由
私は税理士試験も受験しているのですが、その始まりは「日商簿記検定」でした。日商簿記検定を取得しようと思ったキッカケは、当時、私は接客業をしていましたが、人と話すことがそんな上手でも無いしセールストークも出来ないし、そもそも休みは一歩も外に出ない日が多いし、外に出るのが苦手だし。
ゼッタイにこの先、長くは勤められないっ!と未来に希望が持てないといいますか、そうとう悲観的になり、ウーン私はこの先どうなるんだろう。と不安ばかりな毎日でした。そんな毎日を変えたくて、選んだのが簿記検定でした。
簿記検定を取得すれば、何か変わるかな?今の仕事から事務職に転職出来たりするのかな?というような始まりでした。しかし、簿記のボの字も知りません。まず「簿記」という言葉は聞いたことがあるのですが、試験はいつになるんだろう?どこで受験するんだろう?そこからわかりませんでした。調べてみると、
- 日本商工会議所 簿記検定試験(日商簿記)
- 全国経理教育協会 簿記能力検定試験(全経簿記)
- 全国商業高等学校協会 簿記実務検定試験(全商簿記)
上記の 簿記検定 があることを知りました。なんかよくわかんない私でもなんとなく解りました。「全経簿記」と「全商簿記」は学生が受験するものなのかなと。だって、教育協会とか高等学校協会とかって書いてありますもんね。そうしますと、残るは「日商簿記検定」です。日本商工会議所において行われる簿記の検定なので、略して日商簿記なのですね。
日商簿記3級の試験内容、難易度
試験内容
日商簿記検定3級は「商業簿記」だけになります。試験時間は120分。合格基準は正答率70%以上です。ここでいう「商業簿記」とは、事業活動など、企業外部との取引を記録、計算する技能で、企業を取り巻く関係者に対し、適切、かつ正確な報告を行うためのものです。
簡単に言うと、企業の事業に関するお金の流れや、モノの動きを帳面に記載し、集計するということですよね。
日商簿記検定3級の合格率
合格率は20%台~40%台です。
合格率については、日本商工会議所のHPに記載されているのですが、日商簿記検定は3級といえども合格率がけっこう低くてビックリします。
合格率の変動も激しいです。合格率が20%台の試験のときもあれば合格率が40%を超えている時もあります。え、3級ですよね?簿記のスタートですよね?と目を疑ってしまうような合格率です。3級だからとナメてかかるとホントにヤラれちゃいそうな合格率です。(←私はヤラれました。詳細はもう少し後で。)
ただ、この日商簿記検定は商業高校の生徒さん達も受験されているようなので、勉強をあんまりしていないのに強制的に受験させられているようなガチじゃない方達もたくさんいると思いますので、実際にちゃんと勉強している人たちの合格率はもうちょっと高いのかな?と個人的には思います。
日商簿記3級を独学で勉強するための教材選び
日商簿記検定を勉強するにあたって、私は独学ですることにしました。独学でやろうと思った理由は、
- 私はとても田舎に住んでいるので、資格取得のための学校が近所にないこと。
- さらに私には、お金が無いこと。
独学でやると決めたら教材選びです。そこでまずは都会の大きい本屋さんに行きました。資格コーナーには本当にたくさんの簿記に関する本がありました。そこで購入したのが、TACさん。
- よくわかる簿記シリーズ合格テキスト 日商簿記3級
- よくわかる簿記シリーズ合格トレーニング 日商簿記3級
この2冊です。このとき、初めて資格の学校TACさんを知りました。この本を選んだ理由は直感です。簿記に関するホントいろんなテキストがありましたけど、このTACさんの教材を見たときに、なんか良いなっ!と思ったからです。
勉強を始めると、簿記には『電卓』が必要だということを知りました。台所に母親の食費計算用(?)の電卓があったので、それを拝借しました。このときはまだ電卓の重要性に気づいていなかったんですね。
日商簿記検定3級の勉強時間と勉強方法
勉強期間と勉強時間
1回目の受験
勉強期間1ヶ月で挑んだ初めての日商簿記検定3級 。簿記の知識0からのスタートだったんですが、TACさんのテキストが優秀すぎるのか、ちょっと勉強しただけで、「簿記って簡単じゃんっ!」なんて大きな勘違いをしてしまいます。
初めての試験、不合格でした。
余裕満々で臨んだ初めての試験で、いきなり落っこちてしまったので相当ショックだったのを覚えています。ここで心を入れ替えます。燃えました。明日から本気でがんばろうと誓いました。
2回目の受験
生まれ変わりました。今回の勉強期間は3ヶ月です。勉強時間は1日1時間くらいです。
無事に合格しました。
勉強方法
当時は初めての簿記の勉強でしたし、独学でしたので理解しようとはしませんでした。そもそも理解できなかったという方が正しいような。
習うより慣れろ!の精神で、テキスト読んで問題を解く。ひたすらその繰り返しです。とにかく問題に慣れるのが大事かな?と自分なりに思っていました。
問題を何度も何度も解いていると不思議なもので、自然と急にひらめくトキがあります。あっ!これはこーゆうことだから、こーゆうふうになるのかっ!みたいな。
- よくわかる簿記シリーズ合格テキスト 日商簿記3級
- よくわかる簿記シリーズ合格トレーニング 日商簿記3級
というか、ホントにTACさんのこの テキスト が優れているので、この2冊をやっておけばそれだけでまず間違いなく合格できると思います。現に簿記の知識0の私が合格することができたんですから。
日商簿記3級の試験対策について。
上でも書きましたけど、ホントTACさんのテキストが優れているので、簿記って簡単じゃん!との勘違いで、3級だからとナメてかかってしまい1回目の受験は不合格でした。
「過去試験問題」は私はやりませんでした。3級に関しては基礎的なことが問われることが多いので、そんな応用的なことはしなくて良いかな?と思ったからです。あと過去問題の大事さなんて解っていなかったというか。過去問題集。過去の問題なんてやってどうするの?大事なのはこれからなのに!未来の問題を!とかバカなことを思っていたからです。
とにかくテキストを読む。問題集を解く。これを時間のある限りエンドレスに続けていただけです。
独学で合格してみて思うこと。
日商簿記検定3級に関しては「独学で十分に合格可能」だと思います。
簿記検定の先を見て、公認会計士や税理士を目指すために最初から完全に基礎から理解していきたいとか、お金に余裕があるのであれば資格の学校に通うのもアリだとは思いますけど、そうじゃない。
私みたいに転職したいとか、とにかく資格が欲しいだけというのであれば独学でぜんぜん問題ナイと思いますっ!